食べる花「エディブルフラワー」とは?注目される理由と安全な楽しみ方|circu.(サーキュ)

2023.04.16

食べる花「エディブルフラワー」とは?注目される理由と安全な楽しみ方

食べる花「エディブルフラワー」とは?注目される理由と安全な楽しみ方

エディブルフラワーは「食用花(しょくようか)」とも呼ばれ、食べることのできる花です。その美しい見た目が食卓を華やかに彩るだけでなく、栄養面でもメリットがあります。

しかし、野菜のように日常的に食べるわけではないため、どんな花が食べられるのか、どのように楽しめば良いのか、そして何より、安全に食べられるのかといった疑問が浮かびますよね。

そこで、この記事ではエディブルフラワーとは何か、その魅力や注目される理由、さらには安全に楽しむためのポイントについてご紹介します。

エディブルフラワーとは

エディブルフラワーとは、毒性がなく、食用として栽培された花を指します。

スイセンやアジサイには毒性があり、人間が食べることはできません。こうした種類の花を除外し、安全に栽培されたものをエディブルフラワーと呼びます。

歴史と文化的背景

農林水産省によると、日本では、江戸時代以降に菊を食べる習慣が普及しました。

歴史を辿ると、菊は中国で延命長寿の花として栽培され、お茶や酒、薬に用いられていました。その後、品種改良されたものが奈良時代に日本に伝来したと言われています。

時代が下り、1695年に記された「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」には食用菊の食べ方についての記述が見られます。

この他、ヨーロッパでも、スミレの花を砂糖漬けにしたりワインに入れたりするなど、食用として花を味わう文化が浸透しています。

観賞用花との違い

鑑賞用の花とエディブルフラワーとの違いは、農林水産省のガイドラインに基づいて食用として安全に栽培されているかという点です。

植物のなかには、毒性を持ち人間が食べると危険なものがあり、その例としてスイセン、アジサイなどが挙げられます。

そのためエディブルフラワーとして栽培するには、毒性のない種類を選ぶこと、食べても問題のないよう無農薬あるいは低農薬で育てることなどが重要なポイントとなります。

エディブルフラワーの種類

エディブルフラワーは、生花とドライフラワーに大別できます。

生花は色が鮮やかなので、食事や飲み物の彩りとして添えられます。取り扱い上の注意点として、長期間保存ができない点と、水分に弱く変色しやすい点が挙げられます。

一方、ドライフラワーは乾燥・押し花加工をしたものです。生花と比較すると色の鮮やかさは劣りますが、加熱処理をしても品質が低下しにくいため、主に焼き菓子の装飾に使われます。長期保存もしやすく、生花よりも取り扱いやすいと言えます。

エディブルフラワーの栄養価と健康効果

エディブルフラワーは、見た目に鮮やかなだけでなく、栄養価が高く、健康効果もあります。

具体的な栄養素や栄養価は花の種類により異なりますが、例えば菊はβカロテン、ビタミンC、葉酸、ミネラルなどが豊富、またバラの食物繊維含有量はバナナの約10倍など、栄養価が高いことがわかっています。

さらに、dot science株式会社が運営している「EDIBLE GARDEN(エディブルガーデン)」がブランディング、プロデュースしている「AYUMI」のビオラの総ポリフェノール含有量は、スーパーフードと呼ばれるアサイーの約4倍とされています。

ポリフェノールは抗酸化作用が強く、動脈硬化をはじめ生活習慣病予防に役立つと言われています。なお、一般的なビオラでもポリフェノールやビタミンAを多く含み、ビオラの栄養価の高さは注目に値します。

エディブルフラワーは安全に食べられる?

農林水産省のガイドラインに基づいて食用として栽培され、出荷されたエディブルフラワーであれば、安心して食べられます。

エディブルフラワーとして栽培されていない鑑賞用の花、道や公園に咲く花は、毒性を持っていたり害虫駆除剤が付着していたりする場合があり、危険なので食べないようにしましょう。

エディブルフラワーの活用例

添えるだけで料理を華やかに彩るエディブルフラワーは、さまざまなメニューに活用できます。

特に、来客時やパーティなどでおもてなしする料理に添えれば、テーブルが一気に華やかなものになり、訪れた方に喜ばれるでしょう。また、お子様の食事やおやつに添えるのも良いかもしれません。

ここでは、エディブルフラワーを生花とドライフラワーに分けて、活用例を紹介します。

生花

生花の場合、その鮮やかさを活かし、生のまま食べるメニューに使用するのが適しています。例として、サラダやカルパッチョの飾り付けが挙げられます。その他、パンケーキやデコレーションケーキの装飾に使われることも多くあります。

また、半透明なライスペーパーの特性を活かして、生春巻きの具材として使う方法もおすすめです。さらに、エディブルフラワーを入れて氷やゼリーを作ると、夏のおもてなしにぴったりの涼し気な演出ができます。

ドライフラワー

一方、ドライフラワーの場合は、加熱調理を行うメニューに向いています。

例えば、色彩が単調になりがちな蒸しパン、パウンドケーキなどの飾り付けに使うと、彩りが加わってアクセントになります。

日本の四季が感じられる桜の塩漬けは、パンやおにぎりに用いられることもあります。また、スミレの砂糖漬けは紅茶に入れるだけで、優雅な気分を味わえます。

エディブルフラワーを購入できる場所

エディブルフラワーは、食品スーパーやデパートの食品売り場で購入できます。

また、通信販売でも購入できます。例として、EDIBLE GARDEN(エディブルガーデン)では、化学農薬不使用でありながら、鮮度を1週間以上保持できるエディブルフラワーをオンラインで販売しています。

また、EatHana(イトハナ)では、自社植物工場で種から育てたエディブルフラワーをオンラインで販売しています。

光・温度・湿度・CO2濃度などを徹底管理した室内で栽培しているため、消費者は安定した品質のエディブルフラワーを購入できます。

エディブルフラワーをあしらったスイーツ「ワッフルブーケ」の購入も可能です。

このほか、CHEF’S LEAF(シェフズ リーフ)では、「料理人に選ばれる野菜」をキャッチコピーに、関東・東海・関西の飲食店を対象として自家栽培の葉野菜やエディブルフラワーを通信販売しています。

栽培期間中は農薬を使わず、温度や光などの生育環境を高度に管理しているため、季節によって品種が限られるエディブルフラワーも、年間を通じて購入できます。

エディブルフラワーを家庭で栽培:私たちにできること

エディブルフラワーを家庭で栽培することは、私たちが環境活動の一環としてできることの一つです。日常生活の延長として、花の栽培を楽しみながら手軽にSDGsに取り組むことができます。

家庭菜園なら面積が比較的小さなベランダでも楽しめるうえ、お子様への食育にも役立ちます。家庭菜園と聞くと野菜や果物、ハーブなどをイメージしがちですが、より鮮やかな花を咲かせるエディブルフラワーを育ててみるのも良いのではないでしょうか。

エディブルフラワーで食卓を彩ろう!

エディブルフラワーは、レストランやカフェで提供される機会が増えているので、多くの人は一度は見たことがあるかと思います。ただ、食用として栽培されていて、野菜や果物と同じく栄養が高いことはあまり知られていないかもしれません。

見た目が綺麗なだけでなく、食べれば栄養も摂れるエディブルフラワーを積極的に食事に取り入れて、日々の食卓に彩りを加えましょう!

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