【保存版】オウンドメディアにかかる費用を総まとめ!年間コストと内訳のシミュレーション付

「オウンドメディアを始めたいけれど、費用感がまったく分からない…」そんな声を多くいただきます。実際、オウンドメディアには初期の立ち上げ費用だけでなく、継続運用や改善にもコストが発生します。さらに、記事1本の制作費やディレクションの外注費など、項目が多岐にわたるため、全体像を把握しづらいのが実情です。

本記事では、オウンドメディアの費用を「初期設計」「記事制作」「運用」「改善」の4つのフェーズに分けて整理し、一般的な相場感と、当社toritokeでの実例を交えてわかりやすくご紹介します。これから導入を検討している方や予算計画を立てたい方のお役に立てると幸いです。

▼この記事の監修者

宮本将弘

宮本将弘

株式会社toritoke代表/デジタルマーケティングの全体設計を得意とし、総計100以上のサイトと5,000本以上のコンテンツ制作に携わる。 新規事業や中小企業に特化したマーケティング戦略と実行支援をします。起業3年目のリアルな視点で、経営とマーケティング課題の解決策を発信中。

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オウンドメディアにかかる費用相場

オウンドメディアの費用は、立ち上げ時の一時的な費用と、運用を継続するための月額費用に大きく分けられます。加えて、どこまでを内製で対応し、どこからを外注にするかによっても大きく変動します。ここでは、企業規模や目的にかかわらず一般的にかかる費用項目と、そのおおよその相場感をまとめました。

項目費用の目安(税抜)内容例
初期設計・戦略立案30万〜50万円コンセプト設計、構成案の策定、KPI設定など
CMS構築・サイト制作50万〜150万円WordPressなどのCMS導入、デザイン設計
記事制作(1本あたり)3万〜10万円構成、執筆、校正、画像作成など
月次ディレクション・進行管理20万〜50万円制作管理、編集チェック、改善提案など
SEO・分析ツール利用料0〜5万円/月Google Analytics、サーチコンソール、SEOツール等


上記はあくまで相場の目安であり、目的・体制・外注範囲雨や依頼先によって変動します。

Q. なぜオウンドメディアの費用相場はこんなに幅がある?

宮本将弘

費用に幅がある理由は、大きく3つです。

1)依頼先の規模や専門性によって単価が異なる
大手の制作会社に依頼するのか、個人のフリーランスに依頼するのかで、金額は大きく変わります。同じ「記事制作」でも、構成・執筆・編集・デザイン・SEO調整などをどこまで含むかによって工数も変わり、結果として単価に差が出ます。

2)外注の範囲(フル委託 or 一部委託)によって変わる
戦略立案から記事制作、運用・改善まで全てを外注する場合と、社内でできることは内製し、制作や分析だけを外注する場合では、当然コストに差が出てきます。

3)目的とクオリティの水準が異なる
「とりあえず情報を出しておきたい」のか、「SEOで集客したい」「ブランドの価値を丁寧に伝えたい」のか。目的によって必要なコンテンツの精度も変わりますし、かけるべき費用や時間もまったく違ってきます。

オウンドメディアの費用は1年単位で予算計画を立てるのが基本

毎月の費用に対して「どれだけ効果が出るのか?」というご相談をいただくこともありますが、オウンドメディアはその特性上、始めてすぐに成果が出るものではありません。特にSEO経由の集客や、ブランドの浸透には半年〜1年ほどの継続的な発信が必要です。

そのため、予算を立てる際は「3ヶ月だけ試してみる」といった短期的な視点ではなく、1年単位での運用と費用計画を前提に設計することをおすすめします

一般的なオウンドメディアの年間費用モデル

大手企業では対応範囲も膨大になるため、年間で1,000万〜2,000万円規模の予算をかけて運用するケースも少なくありません。専門部署を置き、取材・動画・複数チャネル連携を前提にした本格的な体制で、リソースと工数をしっかり確保しているのが特徴です。

一方、中小企業にとってはそれだけの予算を確保するのは現実的ではなく、目的とリソースに応じた無理のない設計が求められます。以下は、中小〜中堅企業でよくある年間の費用イメージです。

CMS構築:50万〜100万円前後

WordPressなどのCMSを用いたサイト構築やデザイン開発にかかる費用です。テンプレートを活用するか、オリジナルで設計するかによって大きく変動します。サイトの構成や必要な機能、デザインの自由度に応じて調整が必要です。

初期設計・コンテンツ設計:30万〜60万円前後

オウンドメディアの目的やターゲットの整理、発信テーマの設計、KPIの設定など、成果を上げるための骨組みづくりにかかる費用です。立ち上げ時にここを曖昧にすると、運用が長続きしにくくなります。

運用ディレクション・改善サポート:月10万〜30万円(年間120万〜360万円)

記事制作の進行管理や編集、SEO分析、改善提案、スケジュール調整などを外部のパートナーが担う際の費用です。定例レポートやPDCA支援の範囲に応じてコストが変動します。

記事制作:90万〜150万円前後(月3本×12ヶ月)

構成案の作成からライティング、画像制作、CMSへの入稿、校正までを含む費用です。1本あたり4万〜5万円程度が目安で、専門性や取材の有無によって上下します。

年間総額の目安:290万〜670万円前後

CMS構築や初期設計にかかる初期費用に加え、月3本程度の記事制作と運用支援を外部に依頼した場合の想定です。発信本数や運用内容、内製と外注のバランスにより上下します。

これらの費用はあくまで「成果を出すために、一定の質と継続性を担保した場合」の目安です。もちろん、よりライトな運用で費用を抑えることも可能ですが、その分、効果が出るまでに時間がかかる、あるいは成果に結びつきにくいというリスクも伴います。予算ありきで考えるのではなく、「どのような成果を目指すか」から逆算して費用感を設計することが大切です

宮本将弘

toritokeの場合、初期設計・CMS構築・記事制作(月3本)・運用ディレクション・改善提案までを一貫して対応し、年間180万〜230万円前後が目安です。

初期構築に過度なコストをかけず、必要な機能と運用体制に絞って設計することで、継続できるメディア運用を実現しています。記事制作も内製と外注を柔軟に組み合わせ、社内の知見やリソースを活かしながら、無理なく運用を続けられる仕組みをご提案しています。

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オウンドメディアの費用対効果の考え方

オウンドメディアは、広告のように費用対効果をすぐに数値で示せる施策ではありません。広告であれば、出稿直後から表示回数やクリック、コンバージョンなどの反応が明確に見えますが、オウンドメディアは成果が現れるまでに一定の時間が必要です。

ただし、一度発信したコンテンツが検索やSNS経由で継続的にユーザーに届き続ける仕組みを作れる点において、長期的な集客力を持つ施策だといえます。地道な積み重ねが、後々大きな効果として返ってくるのが特徴です。

そのため、オウンドメディアの効果を評価する際は、「数ヶ月での成果」ではなく1年単位の中長期スパンで見ることが重要です。実際、初年度は準備や改善にかかる工数が多く、2年目以降にようやくコンテンツが機能しはじめるというケースも少なくありません。

以下では、年間200万円を投資した場合における「1年目」と「2年目」の成果イメージを、具体的な数値で比較した試算をご紹介します。

想定モデル概要

  • 投資内容:初期設計・記事制作(月3本)・運用支援(外注含む)
  • 年間記事本数:36本(3本/月)
  • 年間費用:1年目 200万円 / 2年目 150万円
  • 年間PV数:1年目 約24,000PV / 2年目 約80,000PV
  • CV率:0.3%(リード獲得)
  • 商談化率:20%(CV → 商談)
  • 成約率:20%(商談 → 受注)
  • 1件あたりの成約単価:50万円

年間成果比較と収益シミュレーション

指標1年目2年目
年間費用200万円150万円
年間PV数約24,000(2,000/月)約80,000(6,667/月)
年間リード数(CV率0.3%)約72件約240件
商談数(CVの20%)約14件約48件
成約数(商談の20%)約3件約10件
1成約あたりの費用約66.6万円約15万円
年間売上見込み(50万円×成約数)約150万円約500万円
年間収支(売上−費用)−50万円(赤字)+350万円(黒字)

この数値はあくまでも目安です。実際の成果は、業種や商材の特性、記事の品質、キーワードの競合状況、運用体制などによって大きく変動します。また、SNSや広告との連携状況によっても流入・CVの伸び方に差が出るため、あくまで参考値としてご活用ください。

数字から見えるポイント

1年目は“育てる期間”と考えるのが現実的

オウンドメディアは立ち上げ当初からすぐに結果が出るものではなく、戦略設計・コンテンツ制作・サイトの改善など、仕組みを整える期間が必要です。最初の半年〜1年は、検索上位を目指すためのベースづくりと、社内での運用体制の確立に注力する時期と捉えましょう。

2年目は過去コンテンツからの検索流入とリード獲得が自然と積み上がる

一度上位表示された記事や反応の良いコンテンツは、追加の費用をかけずともアクセスと問い合わせを生み出し続けます。これによって、1年目よりも少ない投資で成果を維持・拡大できる状態が目指せます。

集客やSEOとしての基盤がができれば、年々CPAが下がり費用対効果が高まる

継続的な運用により、オウンドメディアは安定した集客チャネルとして機能するようになります。ただし、公開から一定期間が経過した記事は、検索順位の低下や情報の陳腐化が起こるため、定期的なリライトや情報更新が必要です。メンテナンスも含めた投資費用も考慮しましょう。

宮本将弘

オウンドメディアは、継続的な投資と運用が求められる施策です。「すぐに効果が出ない」と途中で止めてしまうケースも少なくありませんが、更新が止まれば検索順位は徐々に下がり、流入や問い合わせも減っていきます。

一般的に「問い合わせ数」や「資料ダウンロード数」が主要なKPIとして設定されますが、それだけではありません。メルマガ登録、サービスページへの遷移、SNSアカウントのフォロー、社名検索の増加など、直接的なコンバージョンではないものの、確実に接点を増やす行動も数多く生まれます。

こうした副次的な成果の積み重ねこそが、長期的な信頼構築や「選ばれる理由」につながっていきます。

オウンドメディアの費用を抑えるためのポイント

オウンドメディアは継続的な投資が必要な施策ですが、工夫次第でコストを抑えつつ効果的な運用を目指すことができます。特に「内製できる部分」と「外注すべき部分」を明確に分けて設計することが、費用対効果を高める鍵となります。

以下が、オウンドメディアにおける「内製/外注の切り分け」表です。⚪︎=適している、△=要検討、×=非推奨とし、ポイントも簡潔に記載しています。

項目内製外注ポイント
コンテンツ企画・テーマ設計自社サービスや顧客理解が必要。外注する場合は密な連携が必須
戦略設計・KPI設計客観的視点と専門ノウハウが重要。初期のみ外部の支援を活用しやすい
CMS構築・デザイン制作×技術的知識が必要。WordPressやSTUDIOなど、目的に応じて外注が合理的
記事構成・執筆品質やSEO要件によって外注が有効。社内レビュー体制との両立が理想
校正・入稿フロー化すれば内製可能。リソースがない場合は外注対応も有効
画像作成・アイキャッチ制作見栄えやブランドトーンに関わる部分。統一感重視なら外注が有効
SEO分析・改善提案×専門知識が必要な領域。施策設計からの一貫支援を依頼するケースが多い
スケジュール・進行管理社内体制次第で内製可。月例レポートなど一部は外注も検討できる


このように、発信の中身やブランドに関わる部分は内製をベースに、専門スキルや工数がかかる部分は外注を活用することで、費用と品質のバランスが取りやすくなります。ご希望で費用試算との連動表も作成可能です。

オウンドメディアの費用に関してよくある質問

Q1. 少ない予算でもオウンドメディアを始められますか?

はい、始めることは可能です。CMSには無料のWordPressテンプレートやnoteなどのサービス型もあり、最小限の構築費でも運用をスタートできます。ただし、継続的な発信や分析・改善まで視野に入れると、ある程度の予算と体制を確保したほうが効果は出やすくなります。

Q2. どのタイミングで費用対効果を判断すべきですか?

一般的には半年〜1年程度の運用を経て判断するのが現実的です。初期フェーズは土台づくりに時間がかかるため、短期の数値で判断すると過小評価につながる恐れがあります。効果検証は、PVやCVだけでなく、ブランド想起や顧客接点の増加など複数の指標を組み合わせて行うのが理想です。

Q3. 広告費とのバランスはどう考えればいいですか?

オウンドメディアは「即効性はないが継続的に効く施策」、一方で広告は「短期で効くが止めればゼロになる施策」です。初期は広告との併用を検討しつつ、1〜2年でオウンドメディアの比重を高めていく設計が一般的です。

Q4. リスティング広告とオウンドメディアで、同じキーワードを使っても問題ありませんか?

問題ありません。むしろ両方を活用することで、検索結果上での露出を最大化し、クリック率や信頼性の向上につながります。広告と自然検索の両方に自社サイトが表示されれば、ユーザーの目に触れる機会が増え、コンバージョン率の向上も期待できます。

また、SEOでは上位表示が難しいキーワードは広告でカバーし、広告での獲得が難しいキーワードはコンテンツで狙うという住み分けも効果的です。コストや競合状況に応じて、両者の強みを活かす運用が成果につながります。

ただし、広告とコンテンツの内容が重複しすぎないよう、意図や訴求の切り口を変えることも大切です。それぞれの特性を活かして、検索ユーザーにとって自然な情報体験を設計しましょう。

Q5. 成果が見えづらく、社内に説明しづらいのですが…

数字で示しにくい時期があるのは事実です。そうした場合は、「検索順位の改善」「資料DL数の増加」「指名検索数の変化」など、比較的短期間で見えやすい指標をKPIに設定し、定期的に社内共有することで評価と理解が得やすくなります。

オウンドメディアにかかる費用を把握し、戦略的な運用を

オウンドメディアは、正しく設計・運用すれば、中長期的に「選ばれる理由」を育てる強力なマーケティング資産になります。その分、立ち上げから運用までには一定の費用や体制が必要であり、目的とのバランスを踏まえた戦略設計が欠かせません。

運用コストは決して安くはありませんが、それに見合う成果を引き出せるかどうかは、初期の設計と社内外の連携次第です。情報発信が企業活動の前提となった今、オウンドメディアは“やるべきかどうか”ではなく、“どう活かすか”が問われるフェーズに入っています。

だからこそ、自社の強みや届けたい価値を明確にし、継続できる体制と無理のない予算配分を前提に、成果につながる運用を目指していきましょう。長く続けられる設計こそが、最大の費用対効果を生み出す鍵になります。

株式会社toritokeでは、オウンドメディアの立ち上げ・運用をご支援しています

オウンドメディアは、始めることよりも「続けること」、そして「成果につなげること」が何よりも難しい施策です。目的設計から記事制作、分析・改善まで、限られたリソースの中でやりきるには、無理のない設計とパートナーの伴走が欠かせません。

株式会社toritokeでは、中小企業や個人店舗、新規事業者向けに、オウンドメディアの戦略立案から運用体制づくり、継続的な改善支援までを一貫してサポートしています。

「何から始めればいいか分からない」「続ける仕組みを整えたい」「もっと成果につなげたい」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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宮本将弘

株式会社toritoke代表/デジタルマーケティングの全体設計を得意とし、総計100以上のサイトと5,000本以上のコンテンツ制作に携わる。 新規事業や中小企業に特化したマーケティング戦略と実行支援をします。起業3年目のリアルな視点で、経営とマーケティング課題の解決策を発信中。

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