今日から広報・PR担当者。仕事の魅力や新人が学びたい5つのマインド | 株式会社toritoke

2024.01.09

今日から広報・PR担当者。仕事の魅力や新人が学びたい5つのマインド

今日から広報・PR担当者。仕事の魅力や新人が学びたい5つのマインド

こんにちは、株式会社toritokeの広報・PR担当のつばきです。この記事では私のように新しく広報・PR担当に配属された方に向けて、広報・PRの仕事の魅力や具体的な業務内容、身につけたいマインドやキャリアについて紹介します。

また、SNSの活用に関連したコミュニケーションや危機管理の重要性にも触れ、皆さんが広報・PRを通じて自社の魅力を最大限に発揮する方法について考えます。

広報・PRの仕事は知れば知るほど奥深い世界だと思います。皆さんと共に学び成長していけると嬉しいです。

広報・PRの仕事の魅力

広報・PRと聞いて、皆さんはどんな業務を思い浮かべますか?多くの方が、会社のプレスリリースやイベントの発信を思い浮かべるかもしれませんね。確かにそれも大切な仕事の一つですが、実は広報・PRの仕事は、それだけに留まりません。

私たち広報・PR担当者の役割は、単に情報を伝えることではなく、企業の「顔」として、社内外の様々な人々と関係を築き、維持することに大きな役割を担っています。これは、情報を伝える以上に、戦略的かつ創造的な仕事です。

例えば、広報・PR担当者はメディアや顧客、投資家、地域社会など、様々なステークホルダーとの関係を構築し、維持するために、日々コミュニケーションを行っています。これにより、企業の信頼性や社会的影響力を高め、組織の価値を向上させていくことが可能になります。

さらに、広報・PRの仕事は、企業の「ストーリー」を社会に伝える役割も果たします。企業の価値観や文化、目指す方向性を伝え、社会と企業をつなぐ架け橋となり長期的で良好な関係を築くことが求められます。

広報・PRは、これらのコミュニケーションを通じて企業の成長と発展を支えるとても魅力的な仕事なのです。

広報・PRの役割や具体的な業務

広報・PRの業務は多岐にわたり、多様なスキルと広範な知識が求められます。主な業務内容は以下の5つです。

メディアリレーション

メディアリレーションとは、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、Webメディアなどの記者・担当者と信頼関係を築くことです。良好な関係を築くことで、企業や組織の情報を効果的に伝えることができます。メディアリレーションでは「プレスリリースの配信」「記者発表会」「記者との面談」「プレスツアー」などが主な業務になります。

弊社のような小さな会社では、新サービスや企業活動などをPR TIMESやPressWalkerなどのプレスリリース配信サービスを活用しながら、多くのメディアにアプローチする活動が重要です。メディアに掲載されるためには、興味を引く コンテンツ作成が広報・PR担当者に求められます。

メディア露出のためのイベント管理と企画

メディアの注目を集めるイベントの管理と企画も広報・PR担当者の仕事です。新製品の発表会、記者会見、企業のスポンサーイベントなどが含まれ、その目的は企業のブランドイメージ向上と製品・サービスの認知度の向上です。

イベントの成功は、企業の目標達成に直結し、ブランドの価値を高める重要な要素となります。

デジタルコミュニケーション

デジタルメディアの台頭により、SNSや企業のウェブサイトを通じたデジタルコミュニケーションの重要性が増しています。広報・PR担当者は、これらのプラットフォームを介し、インターネット上で自社がどのように認知され、その情報がどれだけ広まっているかを管理し、ブランドのメッセージや価値観を効果的に伝える役目を果たします。

具体的には、SNSでの定期的な投稿、ブログの執筆などコンテンツマーケティングに近しい知識やスキルが求められます。

ブランドイメージ保護のための危機管理

ブランドイメージ保護のための危機管理は広報・PRにおいて非常に重要な業務です。突発的な問題やネガティブな報道が発生した際に、企業の信頼性やブランドイメージを保護するための戦略を策定し、実施します。

危機管理には、迅速かつ適切なコミュニケーション、社内外のステークホルダーへの説明責任の果たし方、問題解決への取り組みが含まれます。

IR・ESGとしての活動

投資家やステークホルダーに対するコミュニケーション活動の中で、IR(Investor Relations)とESG(Environmental, Social, and Governance)の役割を広報・PR担当者が兼務するケースもあります。

企業の長期的な価値を投資家や社会に伝え、サステナビリティ(持続可能性)に基づいた企業の取り組みを広く知らせることに重点を置きます。

IR活動では、企業の財務状況、経営戦略、市場動向に関する透明で正確な情報を提供し、投資家との信頼関係を構築します。年次報告書の作成、投資家向けイベントの企画、定期的な経営状況の報告などが含まれます。

ESGの取り組みとして、環境保護、社会貢献、企業統治の良化など、企業のサステナビリティに関する取り組みを広く伝えます。サステナビリティレポートの作成、ESG関連のイベントやキャンペーンの企画、社内外の関係者との連携が含まれます。

これらの活動を通じて、企業の責任ある姿勢と長期的なビジョンを伝え、社会的な信頼と企業価値を高める役目を果たします。

新人広報・PR担当者が学ぶべき5つのマインド

広報・PRの仕事に関する知識やスキルを学ぶのも大切なことですが、その前に適切なマインドセットを身につけ、広報・PRの役割を本質的に理解することが重要です。ここでは、私たちが広報・PRの仕事をする上で、特に意識しておきたい5つのマインドをご紹介します。

1)自社の事業や組織を理解し、社内人脈を大切に

自社の文化やビジョンを深く理解し、さまざまな部門やチームとの関係を築くことは、広報・PRにとって非常に重要です。社内のコミュニケーションを通じて得られる情報は、効果的な戦略の構築に不可欠。多様な視点を持つ同僚たちとの交流は、新しいアイデアやインサイトを生み出す源泉になります。

2)プレスリリースは宣伝ではない

プレスリリースは、単に宣伝するためのツールではありません。その目的は、会社の価値観や成果を伝えることにあります。メディア関係者に向けてリリースする際は、読者が求める価値を提供する内容であることが重要です。これにより、読者の関心を引き、意図したメッセージを効果的に伝えることができます。

3)メディア関係者の立場になって取り組む

メディアとの関係を築く際は、メディアの方々の視点や必要とするものを理解することがとても大事です。たとえば、新しい製品を発表する時、ただその特徴を伝えるだけではなく、どうやってその製品が市場に新しい風を吹き込み、お客様の日常にどんなプラスをもたらすかを伝えると良いでしょう。

また、会社が社会貢献活動に取り組むときは、ただ活動したことを伝えるだけではなく、その活動が社会にどのように良い影響を与えているか、そのストーリーを丁寧に描き出すことが大切です。

メディアの方々が求める価値ある話題やアプローチを提供することで、長く信頼関係を築いていくことができます。

4)戦略的思考と計画性を持つ

広報・PRの仕事においては、戦略的な思考と計画性がとても大切です。例えば、新製品の市場導入の際、私たちは「製品の認知度をどう高めるか」という明確な目標を持ちます。そのために、心に響くプレスリリースの作成や、影響力のある方々との協力、ターゲット層に焦点を当てたSNSキャンペーンなどを計画的に実施します。

ここでのポイントは、定期的に成果を見直し、必要に応じて戦略を調整することです。そして、予期せぬ状況にも柔軟に対応できるように、危機管理計画を用意しておくことが重要です。このように、広報・PR活動には、きちんとした計画と、その計画に基づいた行動が求められます。

5)柔軟性と学習意欲を持ち続ける

広報・PRの分野は常に変化しています。新しいトレンドや技術が次々に現れるから、私たちも柔軟にそれらに対応していく必要があります。最近ではSNSの進化や動画コンテンツの人気が目覚ましいですよね。例えば、InstagramやTikTokのショート動画を活用した広報活動は、多くの企業が取り入れています。生成AIの動向にも目が離せません。

新しいトレンドや技術を積極的に学ぶことが、広報の専門家としての成長につながる上、会社にとっても大きなプラスになります。

新人広報・PR担当者のためのキャリアロードマップ

広報・PRの仕事は多岐にわたる経験を積むことができ、その経験はさまざまなキャリアパスにつながります。ここでは、広報・PRから広がるキャリアの道筋について具体的に見ていきましょう。

広報部長や最高コミュニケーション責任者(CCO)などのキャリア

広報・PRのキャリアで、まず考えられるのが、自分が属している会社での縦のキャリアです。例えば、リーダーや広報部長、最高コミュニケーション責任者(CCO)といった上位の役職があります。

このようなポジションでは、経営層と密接に連携し、企業のコミュニケーション戦略をリードしたり、ブランドイメージの形成や組織の価値を高めたりする大切な役割があります。こうした役職に就くためには、広報・PRの分野で長い間、自分のスキルを磨き続け、豊富な経験を積むことが重要です。

ただ、少し考えておくべき点があります。これらのポジションは誰もが目指せるわけではなく、狭き門なんです。上位の役職は限られているため、多くの人にとっては、キャリアのある段階で他の道を模索するのが現実的かもしれません。

マーケティングや人事へのキャリアシフト

広報・PRで培った経験とスキルは、マーケティングや人事といった他の職種にも有効に活用できます。マーケティングの領域では、私たちが日々取り組んでいるコミュニケーションやブランド理解が、顧客とのつながりを深めたり、ブランドの知名度を上げるのに大きな助けとなります。

人事部門においても、社内コミュニケーションを円滑にし、従業員のモチベーションを高めることに寄与します。社内の良い雰囲気作りや、魅力的な企業文化の構築は、私たち広報・PR担当者にとっても重要なポイントですね。

この2つに共通して求められるのが、「対人コミュニケーション能力」と「巻き込み力」。これらは、広報・PRの仕事を通じて特に磨かれるスキルなんです。人との関わり方や、プロジェクトへの人々の巻き込み方において、私たちは独自の強みを養っているんです。

フリーランス広報としての独立

広報・PRの経験を積み重ね、ある程度1人でこなせるようになったらフリーランス広報として独立する道もあります。新製品のプロモーションや、企業のブランド戦略の立案、メディアとの関係構築など、自分の得意分野を生かして、クライアントのためにオーダーメイドの広報活動を展開できます。自分が興味を持つ分野で活躍できるのは、とても魅力的ですね。

ただ、フリーランスでの生活は、安定した収入がないことや、新しいクライアントを見つけるための努力が必要です。自分で自分のスケジュールを管理したり、効率的に仕事を進めたりする自己管理能力も大切になってきます。

広報・PR代行会社として起業

広報・PRでの実務経験を深めた後、新たなステップとして、自分自身の広報・PR代行会社を設立して起業する選択肢も考えられます。フリーランスとして個々のプロジェクトに取り組むのも素敵ですが、起業するというのは、もっと大きなビジョンを描き、チームを組織し、複数のクライアントとのプロジェクトを同時に手掛けるという、まさに経営者としての役割が加わります。

自分の会社を運営することで、クライアントの広報戦略全体に深く関与し、より広範囲にわたる影響を与えることが可能になります。

ただ、起業には大きな責任とリスクが伴います。市場の動きを的確に捉え、競合と差をつける戦略を立て、チームマネジメントや財務管理など、広報業務以外の多くのスキルが必要とされます。

広報・PRでよくある質問

そもそも広報とPRの違いは何?

「広報(Public Information)」と「PR(Public Relations)」は広義な意味では同じですが、日本ではこの二つを少し異なる意味で使うことがあります。

広報は、企業や組織が外部に向けて情報を伝える活動を指します。これには、プレスリリースの発信やイベントの告知などが含まれます。一方でPRは、広報活動を含みつつ、企業や組織と社会との間の関係を築き、維持するためのより広範囲な活動を指します。

つまり、広報は情報を伝えることに重きを置き、PRはそれに加えて関係性を深めるための戦略やコミュニケーションを大切にするという違いがあります。

広報・PR活動の効果はどのように評価しますか?

広報・PR活動をどのように評価するかは、ちょっと悩ましいですよね。せっかく企画して実施した施策がどんな効果をもたらしたのか、私たち広報・PR担当者としてしっかりと把握し、次の施策に役立てることが大切です。評価方法にはいくつかあります。

メディアへの露出数

私たちのプレスリリースやイベントがどれだけ多くのメディアに取り上げられたかを数えるんです。これは、情報の広がりや影響力のバロメーターになります。

Webサイトへのアクセス数やSNSでの反応数

これらはオンラインでの関心の高さを示します。特にSNSでは、いいねやシェア、コメントの数が、私たちの投稿にどれだけの関心があるかを教えてくれます。

お問い合わせや購入数を広告費用して換算する

広報・PR活動から発生した反響を広告費用として換算すると、施策がどれだけ直接的なアクションにつながったかを測ることができます。

イベントやセミナーへの参加数

具体的な関心度やエンゲージメントの高さを示します。参加者が多いほど、そのイベントやセミナーが価値あるものと見なされている証拠ですね。

顧客や業界関係者からのフィードバック

直接の声は、私たちの活動がどう受け止められているかの良い指標になります。耳の痛いフィードバックもありますが、どう見られているかを知ることはとても重要な観点です。

定期的な認知度調査

アンケートを通じて、特定の市場でのブランドや製品の認知度を一定期間ごとに測定します。認知度調査は、私たちのブランドや製品がどれだけ市場で認識されているかを把握するのに役立ちます。

広報・PR活動の効果を正確に評価することは、次の戦略を立てる上で非常に重要です。定量的なデータだけでなく、定性的な側面も考慮に入れることで、より総合的な評価が可能になります。

SNSでの広報活動での炎上が怖いです。注意することはありますか?

SNSでの炎上は確かに心配ですよね。大切なのは、投稿する内容をとても慎重に選ぶことです。特に、言葉選びには気をつけましょう。時事問題やデリケートなトピックに触れる時は、さらに注意深くなる必要があります。

何を発信して、何を発信しないかの線引きをつけるなどSNS運用ガイドラインを作り、公開する前に複数人にチェックしてもらうのも一つの方法です。

もしも炎上してしまったら、できるだけ早く、オープンかつ誠実に対応することが重要です。

広報・PRの戦略とは具体的にどのように考えればいいですか?

広報・PR戦略を立てる時は、まずは自社の目指す目標と、誰に向けて何を伝えたいかをはっきりさせることが大切です。

伝えたいメッセージ、使うチャネル、ターゲットとのコミュニケーション方法などをトータルで考えてみましょう。メディアリレーション、イベント計画、SNS戦略など、様々な手法を組み合わせることが成功の鍵です。

小さな会社なので自社のネタがありません。何を発信すれば良いでしょうか?

大きな会社には複数の部門やそれに関わる人がいるため、会社のネタには付きません。しかし、少人数の会社では忙しいこともありネタがあまりないのが現実です。

それでも、発信できることはたくさんあります。例えば、オフィスやスタッフの日常や製品やサービスの背景、お客様からのよくある相談など、会社の「人間的な側面」を伝えると共感を呼びやすいです。また、業界の最新動向や専門知識を分かりやすく伝えることも一つのコンテンツになります。

広報・PRを通じて自社の魅力を知ってもらおう!

今回は、広報・PRの魅力や具体的な業務内容、新人が身につけるべきマインドやキャリアパスについてお話しました。広報・PRの世界は、ただ情報を伝える以上の奥深さがあります。企業の顔として、さまざまな人々と関係を築き、社会と企業をつなぐ架け橋となる私たちの役割は、本当にやりがいがあります。

広報・PRは、企業のストーリーを伝え、社会との良い関係を築くことで、私たちは大きな価値を生み出せます。私たちの活動が、会社の成功に大きく貢献することを忘れずに、一緒に頑張りましょう。